アドベンチャーゲームの入江

アドベンチャーゲーム(ADV)を600本以上持つ筆者が、商業ゲームプランナーの視点からADVを紹介するブログ。ギャルゲーからミステリまでADVならなんでも。

Switch 『まいてつ』発売間近!それってなんぞ?

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1月16日に Nintendo Switch で発売が予定されている『まいてつ -pure station-』

実は本作、一昨年にPS4で発売されたのだが、移植かつPS4限定であったのにも関わらず初週2700本を売り上げた人気作。
(※近年の移植ADVは機種合算2000本未満とかザラにあります)

そんな作品がこの度 Switch にも登場するので、その紹介をしていきます。

 

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まずこの作品は、「雰囲気ゲー」であることをお伝えします。
ゲーム性は一切無く田舎の空気感を味わい癒やされる一本です。

●ストーリー

日ノ本(ひのもと)国。
エアロ=クラフテック社により発明された新しい発動機関、通称エアクラは
化石燃料等のエンジンに取って代わり、鉄道は相次いで廃止へと追い込まれた。
主人公・右田双鉄の故郷、御一夜(おひとよ)市は今、
街の衰退を食い止めるためにと、エアクラ工場の誘致を巡り揺れていた。
誘致を阻止すべく故郷に戻った双鉄は、自宅の祖父の部屋で、
かつて蒸気機関車を制御するために作られたアンドロイド「レイルロオド」の
ハチロクを目覚めさせる。
そして、偶然に発見した蒸気機関車を、御一夜復興のシンボルとして
再び走らせるために奔走する。

 

という具合。
E-mote で豊かに描写されるキャラクターと清涼感のある田舎の絵はまさに「癒やしの鉄道復興物語」。

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これが本作最大にして唯一の良い点でしょう。


鉄道関連や主題の町興しに関する多数の文献を参考にして書かれた物語ですので、
レイルロオド等は架空の存在であれど、『まいてつ』世界はとても現実に近い。
その雰囲気を感じるゲームとなっています。

f:id:irienlet:20200113182947j:plain▲レイルロオドはこんなに小さい。

 

復興の最中に出てくる数々の問題は、悩んで悩んでやっと解決策を見出すのではなく、
割とトントン拍子に答えが見えて解決へと進んでいってしまいます。
この点は PS4 版発売直後のレビューでも指摘しています。

 

ある種ご都合主義的な展開が続くのですが、
可愛らしい女の子達が多く登場する作品で、炭や油に塗れる、まさに「塗炭の苦しみ」の表すような描写はあまり見たくないのではないでしょうか。
それを鑑みて、キャラの可愛らしさ・田舎の空気感を押し出した、地道ながらも愛が芽生えるような物語にしたのだと思います。

 

本作は選択肢がたった1つで、それもどのルートに入るかを指名するタイプーム性は皆無です。
ボタンを押すことによって展開されるデジタルコミックとして、雰囲気を味わってみようという方にオススメできる作品です。

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まいてつ -Pure Station- まいてつ -pure station- - PS4

 

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